公開日: |更新日:
札幌で省エネ住宅を建てようと考えたときに、知っておきたいのが「省エネ建材」についてです。省エネ建材は断熱性・気密性を高めて快適な住宅をつくるために役立つだけでなく、補助金対象の要件にもなっています。ここでは省エネ建材の概要やメリット、種類についてご紹介していきます。
省エネ建材とは断熱性能・遮熱性能を高めることにより、光熱費削減や地球に優しい暮らしに貢献する建材のことです。建材の「熱貫流率」が低い建材が省エネ建材とされており、用いることにより壁や屋根に断熱性を与えられます。
札幌で省エネ住宅を施工する際に、省エネ建材を用いるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
省エネ建材を使用すると、断熱性・遮熱性が高まり、快適な温度を維持しやすい家が建てられます。特に札幌では冬の寒さが厳しいため、省エネ住宅に取り入れると効率的に室温の調整ができるようになるはずです。
省エネ建材を使うことのメリットとして、補助金の対象となる可能性があることもあげられます。環境共創イニシアチブでは「次世代省エネ建材の実証支援事業」を行っており、省エネ建材を用いた外張り断熱や内張り断熱、窓断熱などの改修工事を行った場合、補助対象経費の半分以下の補助金を受け取れる※制度を展開しているためです。
新築工事では適用されませんが、札幌で省エネ住宅へのリフォームを行いたいと思われているなら、少ない負担で省エネ住宅に改修できる良い機会と言えます。
引用元:「環境共創イニシアチブ」(https://sii.or.jp/meti_material04/uploads/R4METI_jisedai_kouboyouryou06.pdf)
省エネ建材にはさまざまな種類があります。札幌で省エネ住宅を建てたいと検討している方に向けて、省エネ建材の種類ごとの特徴をご紹介していきます。
省エネ建材の中でも種類が豊富なのが断熱材です。断熱材は無繊維系・木質繊維系・発泡プラスチック系の3種類にわかれており、全部で9種類あります。太陽光による熱を遮断し、室内の温度を外に逃さないための役割を担うものです。
無繊維系断熱材であるグラスウールやロックウールは使い勝手がよく、ほとんどの部位に用いられるためよく利用されます。天然の木質繊維を用いたセルローズファイバーとインシュレーションボードは、木が持つ自然の力を活用するため断熱性とともに吸湿・放湿も備える省エネ建材です。
発泡プラスチック系は軽くて施工しやすく、水に強いなどのメリットを持ちます。
断熱開口部材は断熱性を持たせたサッシやガラス、ドアにより断熱性を高めます。板ガラス2枚の間に空気やガスを入れ、熱を伝えにくくする「複層ガラス」や、熱エネルギーの漏れをふせぐ構造である「断熱ドア」、外側と内側の熱伝導率を抑えている「断熱サッシ」などです。
気密補助材料とは気密性を高めるために用いられるフィルムやテープなどの部品のことです。「防湿・気密フィルム」「紀伊密テープ」「気密パッキン」があり、土台や窓まわり、貫通部などへの気密処理を行う際に用いられます。
※坪単価は公式サイト・SUUMOなどで、2019年12月時点、最も安価な省エネ住宅を調査