公開日: |更新日:
光熱費の削減ができるので省エネ住宅の設備として人気の太陽光発電システムを設置しようと考える人は少なくありません。ここでは、設置するタイミングとして新築時と後付け、それぞれのメリットやデメリットについて解説します。
2022年現在は、太陽光発電の設備の価格高騰が激しくなっていて、2021年と比べても1.3倍から1.5倍程度の上昇が続いています。※1
しかし、2023年には中国が、原料である多結晶シリコンの年間生産能力を上げていく見込みで供給過多になり、設備の価格も落ち着きを見せるという予想もあります。※2
これから新築で住宅を建てる場合、高くても新築と同時に太陽光発電設備を導入するのが良いか、それとも安くなるまで待ち、後付けで設置するべきか、どちらが総合的に得になるのかを比較してみましょう。
※1.参照元:再生可能エネルギーの専門メディア PVeyeWEB(https://www.pveye.jp/eye_sight/view/1345/)
※2.参照元:Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/fe77476e8ac550a5fb08bce9cb3638f0a5408b8f)
新築で太陽光発電設備を導入するメリットにはどんなものがあるでしょうか。ここではそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
新築時の太陽光発電設備の導入は、設置費用や設備費などを住宅ローンとまとめて組むことができるので、設置の検討がしやすいのがポイントです。
住宅建築費同様、太陽光発電の設置工事も費用は決して安くはないので、ローンを低金利の住宅ローン一つにまとめられるのは、初期費用の面でお得になります。後付け工事ではできない新築時ならではのメリットなので、これからマイホームを建てる人は検討してみましょう。
太陽光発電設備の発電効率を高める設計で住宅を建てられるのが、新築時のメリットの1つです。
日当たりの良い場所にパネル設置できる屋根の形状や角度を設計したり、パネルの種類も選べるので、後付けで同じ設備を使うよりも効率よく発電できるので、自家消費電力の量や売電量が増え、光熱費や売電収入で得になります。
新築時に太陽光発電設備を設置する場合、新築工事と同時に設置工事も進められるので、別々に行うよりも工事費用を抑えられるメリットがあります。
後付けだと、新築時には不要な工事をしなければならないケースもあり、その分の費用も上乗せされることになります。
また、新築時に屋根とセットで工事を行うことで、保証もセットで受けられる可能性が高くなります。精密な設備である太陽光発電の保証がしっかりしていると、万が一のときにも安心です。
家を建てた後で太陽光発電設備を導入するメリットはどんなものがあるでしょうか。ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
後付けで太陽光発電設備を導入するメリットの1つは、新築時に設置した時よりも固定資産税が安くなることです。
固定資産税とは、所有する不動産の価値に合わせて金額が変動する税金のことです。新築時に導入すると太陽光設備も所有している不動産の一部と見なされ、税金が重くなります。後付けの場合は、屋根と一体として判断されないので、毎年の税金の負担が軽減されます。
太陽光発電設備を取り扱っているメーカーやシステムには様々なものがあり、それぞれに特徴があります。
しかし新築時に導入する場合には、建物の設計と同時進行していくことになるため、ゆっくりと比較したり調べたりして決めることが難しいです。後付けの場合は、太陽光発電設置工事のみ行うので、じっくりと希望に沿ったメーカーを比較して選ぶことができます。住宅の建築を行う業者によっては、取り扱う設備やシステムが、ある程度絞られていて、少ない選択肢の中から選ぶことになる可能性もあります。
こうして比較してみると、太陽光発電設置の時期としては、新築と後付けどちらにもメリット、デメリットがあります。いずれにしても、太陽光発電設備を設置するためには、即決できない費用がかかることでもありますので、価格が高くなっているからと焦って判断せず、予算や状況をきちんと調べておくことが大切です。
しっかりと調べた上で、それでも判断に迷うときは、住宅施工を行う会社や太陽光発電設備の設置工事の実績がある会社に相談してみることをおすすめします。