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水回りでできる、さまざまな省エネ設備の特徴や種類などをご紹介しています。
それぞれの水回り設備には、節水を上手にできる特徴があります。ここでは、どんな節水ができるか一つずつご紹介します。
節水キッチンの主流はハンドル一つで操作できるシングルレバー混合水栓です。レバーが正面であれば水が優先となり、無駄なガスや電気の使用を減らす水優先機構のものもあります。洗い物の多いキッチンでは、吐水シャワーの幅を大きくすることで節水できるものもおすすめです。
また自動吐水・止水ができるタイプやタッチするだけの水栓は、調理しながらの止水が簡単で、無駄に水を流すことがなくなります。
その他にもつま先操作が可能なタイプなら、調理中に両手がふさがっていても簡単に止水でき節水につながります。
洗髪中や、気温の低い時にもう1分などと心地よい時間になって、つい無駄に湯水を流してしまうシャワー。そんな時でも節水タイプなら大粒の水玉が強く出るので、少ない水量でしっかり洗うことができます。たくさんの空気を含ませて水のボリュームを出すタイプもあります。
シャワーヘッドには、手元のボタンによってワンタッチで湯水を出したり止めたりできる手元止水機構の付いたものもあり、こまめに湯水を止めることができるので節水に大きく貢献。
サーモスタット混合水栓や定量止水式水栓、水優先機構などさまざまな節水タイプがあるので、それぞれのメーカーのものを比較して、必要な機能を備えたシャワーを選ぶといいでしょう。
手を洗っている間や歯磨きの時、つい流しっぱなしにして水を無駄使いしてしまう洗面台の水栓ですが、だいぶ前から水優先機構のあるシングルレバーが主流となっています。レバーが中心にあれば温水にならないので、節水とともにガスの無駄使いも防ぎガス代の節約にもなります。
キッチン同様、タッチ式や自動で水の出し止めができるものもあるので、両手が汚れていたり石鹸でいっぱいでも、こまめな止水ができて節水につながります。
キッチンやお風呂のように体感できないのですが、意外なことにそれより多量の水を使うのがトイレです。一度流すごとにタンクを経由して洗浄に使用される水量は、一般的な従来型だと大洗浄でおよそ13リットル。家族全員が毎日使うものですから、年間で相当の水量です。
これを節水型トイレに変えると、使用水量は約4.8リットル程度まで抑えられるとされています。床排水式の節水トイレなら約3.8リットルまでの節水に。3.8リットルまで節水できるのを分かりやすく例えると、1年で240リットルの湯船をおよそ236杯分節水することになります。
少ない水量でしっかり洗浄できる節水型トイレは、長い目で見ると大きな節約になるのは一目瞭然です。
※参照:TOTOサニテクノ株式会社 商品の歴史(https://tst.jp.toto.com/product/history)
水栓や節水トイレは節水もガス代も節約できることが分かりました。ここからは浴槽と給湯器でできる省エネ方法をご紹介します。
浴室全体を断熱材で包み暖かく保つ以外に、浴槽そのものを魔法瓶のような仕組みにして長時間温かさをキープする技術を取り入れたのが省エネ浴槽です。
浴槽そのものを断熱材で包んで2重構造にすると、4〜5時間後でも温度の低下は2〜3度ほどというのが省エネ浴槽。さらには蓋まで保温構造になっているものもあり、両方を組み合わせることでダブル保温効果のあるものも。
何度も追い焚きする必要がないので、特に家族の入浴時間に幅があるご家庭や冬の寒い時期では、ガス代の節約になります。
給湯器もさまざまな省エネタイプのものがあり、二酸化炭素の排出量が少ない環境にもやさしいものが販売されています。
熱源もガス、電気、石油などさまざまで、給湯方式やエネルギー利用率も異なります。共通しているのは、少ない燃料でたくさんのお湯を沸かすことができる点。お湯を多く使うほど省エネ効果があります。また待機電力を削減する機種もあります。
給湯器によって熱源やランニングコストが異なりますので、地域やご家庭の使用量にもっとも適したものを検討するとよいでしょう。