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北海道の冬を暖かく過ごすためのアイテムとして挙げられる床暖房。ランニングコストが高くなるのではないかと心配の方に向け、床暖房のメリットや省エネ性についてまとめています。
人は室温だけでなく床や壁からも暖かさ・寒さを感じます。エアコンの熱では空気の性質上、天井から床にいくにつれ温度が下がってしまいますが、床暖房だと温まりにくい床からポカポカに。冬の寒さが厳しい北海道でも、効率的に部屋を暖められます。
寒さからくる冷えは高血圧や動脈硬化の原因になり、循環器疾患の発病につながります。とくに北海道の冬は冷え込みやすく、足元や手先といった末端から冷えてしまうことも。床暖房を導入することで、末端からくる冷えを抑え、病気のリスクを抑えることにつながります。
参考:国土交通省|住宅の温熱環境と健康の関連[pdf]
(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001323205.pdf)
電気を使って床を温める方法で、「蓄熱式」「PTCヒーター式」「熱電線ヒーター式」の大きく3種類が主流です。蓄熱式は割安な深夜電力を使用して蓄熱材に熱を蓄えるもの。PTCヒーター式はヒーターを使用して床を温める方式ですが、温度センサー機能によって部分的にヒーターの出力を調整できるのが魅力です。電気ヒーター式は電熱線をフローリングの下に設置して、床を温めます。
温水を使用して床を温める方法で、「温水式電気床暖房」と「温水式ガス床暖房」の2種類。名前の通り、電気を使用して温水をつくるか、ガスを使用して温水をつくるかで呼び分けられています。
近年販売されている省エネエアコンに比べると、省エネ性は高くありません。ただし、熱源機にハイブリッド給湯器やエコジョーズを組み合わせることで、エアコンよりも省エネ性を高められる可能性があります。
ハイブリッド給湯器は、ガスと電気の両方を使って効率よくお湯をつくる給湯器。エコジョーズは水を温水に変えた際の排気熱を利用して予備加熱を行うものです。お得な深夜電力を使用したり、無駄な排熱を抑えて省エネ性を高められます。
導入している床暖房の機能にもよりますが、床暖房をつけて部屋全体が暖まるまでには1時間程度かかることもあります。つけはじめだけエアコンも利用することで効率よく室内を暖められ、電気代の節約につながります。
床暖房はふく射熱を利用して部屋全体を暖めるため、カーペットやラグがあると暖房効率が下がります。床暖房があればフローリングでも冷たくないため、床には何も敷かないようにしましょう。
※坪単価は公式サイト・SUUMOなどで、2019年12月時点、最も安価な省エネ住宅を調査