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新築マイホームの購入や投資用の賃貸住宅の建築、既存住宅のリフォームを検討しているなら、さまざまな補助制度を活用したいもの。そこで、ここではこれから新築住宅を建てる人におすすめの制度である「グリーン住宅ポイント制度」を紹介していきます。
グリーン住宅ポイント制度は、国土交通省が「環境に優しいグリーン社会」を実現することを目的として施行した制度です。新型コロナウイルス感染症の影響で、地域経済は大きな打撃を受けました。当然、不動産業界や建築業界にもその影響は大きく、不動産需要が低下することになったのです。グリーン住宅ポイント制度は、この不動産需要を回復させる効果を期待されています。
発行されたグリーン住宅ポイントは、商品との交換および一定の要件を満たす追加工事の代金として利用することができます。
ポイント交換の対象となる商品は、以下の条件に該当するものです。
ポイントが利用できる追加工事は、以下の条件に該当するものです。
参照元:グリーン住宅ポイント事務局公式HP(https://greenpt.mlit.go.jp/about/)
発行されるグリーン住宅ポイントは、対象となる住宅の性能によって決定されます。
一定の省エネ性能を有する住宅に加算される300,000ポイント、高い省エネ性能等を有する住宅に加算される400,000ポイントのが基本ポイントです。さらに、「東京圏の対象地域からの移住のための住宅」「多子世帯が取得する住宅」「三世代同居仕様である住宅」「災害リスクが高い区域からの移住のための住宅」の各条件を満たしていると、最大でそれぞれ300,000ポイント、600,000ポイントが加算されます。高い省エネ性能等を有する住宅の場合、基本ポイントと加算ポイントの合計は、最大で1,000,000ポイントを得ることもできます。
グリーン住宅ポイントの対象となる住宅は、「一定の省エネ性能を有する住宅」および「高い省エネ性能等を有する住宅」となっています。
一定の省エネ性能を有する住宅の定義は「日本住宅性能表示基準で定める断熱等性能等級4かつ一次エネルギー消費量等級4以上の住宅」です。高い省エネ性能等を有する住宅は、「認定長期優良住宅」「認定低炭素建築物」「性能向上計画認定住宅」「ZEH」のいずれかの条件を満たしているものとなります。
参照元:グリーン住宅ポイント事務局公式HP(https://greenpt.mlit.go.jp/new-house/)
グリーン住宅ポイントの対象となる住宅は、2020年12月15日以降に建築・購入・追加工事を行っているものとなります。そして、遅くとも2021年10月31日までに完了前もしくは完了後ポイント申請の続きを行ってください。
グリーン住宅ポイントの申請方法には、対象となる住宅の工事完了前と完了後のふたつがあります。
工事完了前申請は、住宅の建築または購入の契約後に必要書類をまとめて申請する方法で、入居後に完了報告の提出が必要です。工事完了後申請は、住宅の引渡し・入居後に申請を行う方法で、完了報告の提出は不要です。
なお、いずれも申請締切は2021年10月31日までとなっています。
グリーン住宅ポイントとよく似た制度として、次世代住宅ポイントがあります。次世代住宅ポイントは、新築住宅の購入やリフォームを行うことでポイントが支給される制度です。しかし、2019年6月に申請が開始された次世代住宅ポイント制度はすでに2020年3月末をもって申請が終了しており、商品交換も2020年11月末で終了しています。また、グリーン住宅ポイントのほうが次世代住宅ポイントよりももらえる最大ポイント数が多くなっているのも大きな違いです。
参照元:国土交通省(https://2020.jisedai-points.jp/)